データのバックアップ
生成した小説・作品の一覧や設定・キャスト画像など、Inkubus の大事なデータを 1 コマンドでまとめて 1 つの zip に書き出します。アップデート前の控えにも、定期的な退避にも。
01 何が保存されるか
「作品そのもの」と「作品のメタ情報」の両方が、1 つの zip に入ります。
server/output/— 生成された小説の本文(あらすじ・登場人物・各章・あとがき)。server/data/— 作品の一覧・設定・ロール・作品案などのメタ情報(データベース)と、キャスト機能で登録した画像。
この 2 つは両方そろって 1 セットです(片方だけでは作品を復元できません)。バックアップコマンドは常に両方をまとめて取るので、揃え忘れの心配がありません。
データベースは整合性を保った形で取得されます(書き込み途中の中途半端な状態が混ざらないよう、取得時に一貫したスナップショットを作ります)。元のデータには手を加えません。
02 バックアップを取る
- Inkubus を停止する(
npm run devのターミナルでCtrl+C)。 - Inkubus のフォルダで次を実行:
npm run backup - 完了すると、
backupsフォルダに日時入りの zip ができます。backups/inkubus-backup-2026-06-10T21-30-05.zip
ファイル名には実行した日時が入るため、何度取っても上書きされません。世代を残したい時はそのまま続けて取れば OK です。
Inkubus の起動中に実行するとエラーで止まります。動作中はデータが書き換わっている途中の可能性があるためです。サーバを停止してから実行してください(生成バッチが走っている時は、ジョブ画面から停止するか完了を待ってから)。
03 出力先を変える
既定の backups フォルダではなく、外付けドライブや別フォルダへ直接書き出せます。コマンドの後ろに出力先のフォルダを書くだけです。
npm run backup D:\backups
指定したフォルダが無ければ自動で作られます。完了時に zip の場所がフルパスで表示されます。
04 復元する
zip の中身は実物と同じフォルダ構造(server/data/… と server/output/…)です。復元は「Inkubus のフォルダにそのまま展開(上書き)」の 1 操作。アップデートの上書き展開と同じ要領です。
Windows
zip を右クリック → 「すべて展開」。展開先に既存の inkubus フォルダを指定し、「同名のファイルがあります」と聞かれたら「ファイルを置き換える」。
macOS / Linux
cd ~/code/inkubus # Inkubus のフォルダ
unzip -o ~/backups/inkubus-backup-xxxx.zip
復元もサーバ停止中に行ってください。また、上書き展開は「同名ファイルの置き換え」なので、バックアップ後に作った新しい作品は消えずに残ります(混在します)。完全にバックアップ時点へ戻したい場合は、先に server/data と server/output を別の場所へ退避(リネーム)してから展開してください。
05 注意とヒント
- 大事な zip は別の場所へ —
backupsフォルダは Inkubus のフォルダ内にあります。アップデートの上書き展開では消えませんが、PC の故障やフォルダごとの削除に備えて、外付けドライブや別の PC など手元の別の場所にも控えておくと安心です(npm run backup D:\backupsのように最初から外付けドライブへ書くのも手)。 - 自由な題材で創作しているなら、保存先は手元(オフライン)がおすすめ — クラウドストレージは、サービスの規約や自動的な内容チェックの対象になることがあります。Inkubus 本体がローカルで完結するのと同じ考え方で、外付けドライブなど手元の保存先のほうが、創作の自由度を保てます。
- アップデート前のバックアップに — アップデート手順の「バックアップ(推奨)」は、このコマンド 1 回で完了します。
- とても大きなライブラリの場合 — zip 形式には合計 4GB・約 6.5 万ファイルという上限があります。これを超えた壊れた zip を作らないよう、データが合計 3.5GB または 6 万ファイル(数千作品規模)を超えるとコマンドは安全に停止し、フォルダの手動コピーを案内します。小説本文は軽いので、先に効いてくるとすればキャスト画像の容量です。通常の使い方で意識する必要はありません。