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Inkubus を使いこなす

基本に慣れたら、もう一歩。高性能なビデオカードが無くても、外出先のスマホからでも、強い GPU を使って Inkubus を回せます。鍵になるのは 仕組み のところで見た「Inkubus 本体は手元、Ollama(GPU)は別の場所でもいい」という性質です。

01 GPU が無くても書く(クラウド・別 PC)

「うちの PC、ビデオカードが弱いから…」という場合でも諦める必要はありません。Inkubus 本体は軽いので手元の PC で動かしたまま、文章を書く頭脳(Ollama)だけ強い GPU に任せられます

Inkubus 側は設定画面で接続先 URL を変えるだけ。あとは Ollama を動かす側で外から繋げるように OLLAMA_HOST=0.0.0.0 などを設定します。具体的な手順とラベルの付け方は リモート Ollama / 外出先アクセス に、構成の全体像は 仕組みの「3 つの構成パターン」 にまとめています。

時間課金のクラウド GPU では、Ollama が keep_alive でモデルをしばらく保持する点に注意。生成が終わってもしばらく GPU を占有するので、使い終わったらインスタンスを止めると無駄がありません。

02 外出先のスマホから回す(Tailscale)

Inkubus のバッチはサーバプロセスで走り続け、ブラウザは表示しているだけです。だから外出先のスマホは「リモコン」として使えます。喫茶店や移動中に新しい実行を積み、進捗を眺め、できた作品を読む——生成そのものは自宅の PC(や、その先のクラウド GPU)が淡々と続けます。

Inkubus をそのままインターネットに公開しないでください。認証機構が無いため、公開すると誰でも閲覧・削除・新規実行ができてしまいます。外からのアクセスは VPN 経由にしてください。

おすすめは Tailscale です。無料枠で個人利用には十分で、スマホと自宅 PC の両方にアプリを入れるだけ。NAT 越えも自動でやってくれます。

  1. 自宅 PC とスマホの両方に Tailscale を入れ、同じアカウントでログイン。
  2. 自宅 PC で Inkubus を起動(npm run dev)。
  3. スマホのブラウザから、Tailscale 上の自宅 PC のアドレスに :5173 を付けて開く(例 http://100.x.x.x:5173)。
  4. あとは自宅の画面と同じ。実行を積む・進捗を見る・作品を読む、すべてできます。

VPN を切っても生成は止まりません。電波が途切れても、繋ぎ直して画面を開けば途中から追いつきます。「家を出る前にジョブを積んでおき、外で進み具合を眺める」といった回し方が気持ちよくハマります。

合わせ技:自宅 Inkubus の接続先をクラウド GPU にしておけば、「スマホで操作 → 自宅 Inkubus → クラウドの強い GPU で生成」という、手元に GPU が無くても外から大量生成できる構成になります。

03 夜どおし大量に回す

Inkubus の本領は「寝ているあいだの量産」です。ジョブに積んでおけば、順番に夜通し実行されます。

ジョブの待機列はサーバを再起動すると停止状態に戻ります(意図しない自動起動を防ぐため)。朝、ジョブ画面を開いて「稼働中」に戻してください(積んだ内容は消えません)。4 つの LLM 処理が重ならない仕組みは ジョブの排他制御 を。

04 速度を詰める

「一晩で何本書けるか」は、ほぼ モデルの大きさGPU の VRAM で決まります。

モデル別の実測値(何文字/秒、一晩で何本)は 生成速度の目安 にまとめています。手元の GPU で 1 本だけ計測して当たりを付けてから本数を決めると失敗しません。

05 狙った作品を出す

量だけでなく「狙った作品」を出すための合わせ技も少し。