用語集
Inkubus に出てくる言葉を、役割の固まりごとにまとめた早見表です。意味だけでなく、用語どうしの関係も添えてあります。ざっくりした流れは、ロール(書き手の土台)を選び、制約(一作のプロット)を書いて、バッチで作品を生成 → 気に入ったら拡張(続編・おまけ)や編集でふくらませる、という形です。
01 基本概念
- ロール
- 新規実行で選ぶ「書き手のペルソナ」。〈名称〉と〈ジャンル〉の 2 項目でできていて、「あなたは優れた{名称}です。{ジャンル}小説を書いてください」という形で、バッチ全体のジャンルの土台になります。デフォルト 7 件+カスタム追加可。
- 関連: 制約 / 新規実行
- 制約
- その一作の「プロット(物語の設計図)」。AI は厳密に守ると指示され、書いたことはほぼそのまま反映されます。逆に書かないことは AI の自由。狙った作品にするほど書き込むのがコツです。
- 関連: ロール / 参考アイデア ・ 制約の書き方
- 参考アイデア
- 物語の「タネ」。新規実行の付箋風カードに書いておくと、AI が使いたいものだけ取り入れるゆるい手札として扱います(無視されることも)。複数行のコピペで一括展開できます。
- 関連: 制約(=厳密に守る側)
02 生成・実行
- 小説ビュー
- 章ごとにトークンが流れて表示される、個別の生成結果画面。タブを閉じても裏で生成は続きます。完成作品は
.md/.txtでダウンロードできます。 - 関連: interrupted / stopped
- 章ごと表示(読書ビュー)
- 小説ビューの表示方法のひとつで、小説投稿サイトのように1 ページ = 1 章で読む形式。目次・前後ナビ・「続きから読む」が使えます。既定は従来どおりの全章一括で、切り替えは作品ごとに記憶されます。→ 読書ビュー
- 関連: 小説ビュー / ブックマーク
- 章の執筆再開(続きから再開)
- 停止・中断したバッチの続きを生成すること。完成済みの作品はスキップし、途中まで書けた作品は未完了の章から続きます。→ 章の執筆再開
- 関連: 再開待ち / interrupted / stopped
- スリープ(作品間スリープ)
- 作品と作品の間に挟む待機時間。GPU の発熱対策で、長さは新規実行画面で秒単位で設定します。ジョブのキューが自動で次のバッチを始めるときも、次のバッチに設定した作品間スリープのぶん休憩します。
- 関連: バッチ
- think(考えるかどうか)
- 本文を書く前に、モデルが考えごとを書き出すかどうか。新規実行画面の「Ollama 詳細設定」で 設定なし / OFF / ON から選びます。OFF にすると考えごとのぶんの生成が無くなるので速くなります。既定の「設定なし」は「考えない」ではなく、Ollama に何も伝えない状態です(Gemma 4 のような考えるモデルは、この状態だと考えてから書きます)。
- 関連: よくある質問(「設定なし」と「OFF」の違い)
- interrupted / stopped
- バッチの止まり方の区別。stopped = ユーザーが明示的に停止。interrupted = サーバ自体が落ちて中断(再起動時にこの状態で保存され、記録は残ります)。
- 関連: 小説ビュー
03 拡張・派生
- 拡張
- 完成作品(原作)を残したまま、「続き」や「スピンオフ」を生成する機能。小説ビュー末尾の「作品を拡張」から。大きく続編とおまけの 2 系統です。ロール・モデル・文脈サイズは原作の設定を引き継ぎます。
- 関連: 続編 / おまけ ・ 拡張ガイド
- おまけ
- 原作を種にした別作品(原作はそのまま残ります)。3 系統に分かれます ―― 番外(前日譚・別視点・章の深堀り)/改変(もしも・別エンド)/メタ(キャスト座談会・セクシー女優インタビュー)。
- 関連: もしも / 別エンド / キャスト座談会 / セクシー女優インタビュー
- 別エンド
- 結末の手前から分岐させるおまけ。終章スタイルと同じ 5 種(ハッピー / ビター / メリバ / バッド / オープン)から選べ、どのエンドかはライブラリ等でバッジ表示されます。
- 関連: 終章スタイル / おまけ
- 作品の編集
- 生成済みの各セクションをブラウザ上で手直しする機能。オリジナル(原本)は別に保持され、いつでも戻せます。著者とあとがきは、フィクションの作家性を守るため編集できません。
- 関連: 編集ガイド / AI推敲
04 機能
- キャスト
- 画像から AI がキャラ描写(「顔・体格」「衣装」の 2 段落)を作り、新規実行の登場人物にワンクリックで挿入できる機能。同じキャラを毎回書き起こす手間がなくなります。
- 関連: キャストの AI(AI 1・AI 2・AI 3) / キャラクターの前提 / 学生証 / 衣装バリエーション / シリーズ / 制約 ・ キャストガイド
- キャストの AI(AI 1・AI 2・AI 3)
- キャスト詳細で AI に頼める 3 つのこと。AI 1 画像を読む(画像から顔・体格と衣装を書く)/AI 2 名前を考える(描写から名前候補を 3 つ)/AI 3 プロフィールを書く(描写から性格・口調などの人物像を書く)。AI 1 が土台で、AI 2 と AI 3 は AI 1 の描写がないと実行できません。
- v3.1.0 までは、AI 2 と AI 3 をまとめて「Magic Pen」と呼んでいました。v3.3.0 から、やることがそのまま名前になっています。
- 関連: キャスト / 名前の形 / キャラクターの前提 / AI 4 学生証に必要な情報を考える ・ キャストガイド — 3 つの AI の関係
- キャラクターの前提
- 「このキャラクターは〇〇である」の〇〇。絵だけでは分からない世界観や立場を一言で添えておくと、画像の解析・名前・プロフィールのすべてがその方向にそろいます。空のままならこれまでどおり絵だけを見て描写します。小説に挿入される文章には入りません。
- 関連: キャスト / キャストの AI(AI 1・AI 2・AI 3) ・ キャストガイド — 前提
- 名前の形
- AI 2 名前を考えるに「どんな形の名前を出してほしいか」を伝える選択。漢字の姓名(字数まで指定可)/カタカナ 1 語・姓名・3 連/和風の創作名/人外の創作語 から選べます。「おまかせ」はこれまでどおり AI が描写から判断します。選んだ形から外れた候補も消えず、印が付くだけです。
- 関連: キャストの AI(AI 1・AI 2・AI 3) ・ キャストガイド — AI 2 名前を考える
- 学生証
- キャストのキャラクターに作れる架空の学生証。キャラクターの画像を証明写真にして、校名・所属・氏名・校印などを入れ、PNG で書き出せます。アニメのグッズにあるような簡素な学生証で、証明書として通用するものではありません。1 人につき 1 枚で、作業はキャスト詳細の「4 学生証」から開く学生証画面で行います。
- 学生証そのものは小説に挿入されません。プロフィールに反映を使うと、学校や所属といった文字の情報だけをキャラクターのプロフィールに足せます。
- 関連: キャスト / AI 4 学生証に必要な情報を考える ・ キャストガイド — 学生証を作る
- AI 4 学生証に必要な情報を考える
- 学生証画面の AI。キャラクターの前提・見た目・プロフィールを読んで、校名・所属・校長の名前・ローマ字・誕生日を提案します。提案は自動では入らず、項目ごとに入れるか、空欄にまとめて入れます。学生番号と日付は AI ではなく計算で入ります。
- キャスト詳細に並ぶ AI 1・AI 2・AI 3 とは別の画面に付いていますが、番号は同じ並びの続きです。
- 関連: 学生証 / キャストの AI(AI 1・AI 2・AI 3) / 排他制御 ・ キャストガイド — 学生証を作る
- Vision モデル
- キャストの画像解析に使う、Ollama の画像対応(Vision)モデル。事前に pull が必要です(Inkubus は gemma4 系で検証)。
- 関連: キャスト / モデル
- ジョブ
- これから走らせる生成を積んでおき、順番に処理する仕組み(ジョブ画面)。寝る前に複数設定を積んで、朝に結果を揃えるのに使います。稼働中/停止中の切替、並べ替え、2 回連続失敗で自動停止。
- 関連: キュー / バッチ
- ライブラリ
- 過去の作品の一覧画面。検索、お気に入り・再開待ち・おまけのしぼり込み、ロール・モデルの選択、ページャー(20 件/ページ)。途中で止まっている作品のバッジ(計画停止・停止・中断)や、原作⇄おまけの行き来もここで。
- 関連: 作品 / お気に入り / おまけ
- ブックマーク(マーカー・メモ)
- 気に入った文章を選択して 5 色のマーカー(黄・桃・青・緑・紫)で保存しておく機能。ページ単位ではなく文章単位の栞で、メモ(300 字まで)も添えられます。全作品の横断一覧はブックマーク画面(ヘッダーのライブラリの右)。→ ブックマーク
- 関連: 小説ビュー / 章ごと表示
- 製本(EPUB 出力)
- 完成した作品を 1 冊の EPUB(電子書籍ファイル)に仕上げる機能。表紙や奥付を整えて、スマホやタブレットのリーダー(Apple Books・honto・Kinoppy・Kindle アプリなど)で読める形にします。本は常に縦書きで書き出されます(奥付のページだけ横書き)。入口は 2 つ: 小説ビューの「.epub」ボタン(押すだけでダウンロード)と、製本画面(表紙や奥付まで整える)。製本画面での設定は本にだけ反映され、ライブラリの作品そのものは変わりません。
- 縦書きの組み方: 半角の英数字は全角に直して 1 字ずつ縦に組みます(15歳 → 15歳、Tシャツ → Tシャツ)。リーダーアプリごとに見え方が変わらない、いちばん確実な組み方です。章の区切りは章タイトルだけの扉ページになり、あらすじ・登場人物の行頭の記号は「・」に整えられます。
- 関連: 小説ビュー / 試し読み
- 装飾エディター
- 表紙や口絵の上に文字を自由に置く画面。製本画面の「文字を入れる」から開きます。書体・大きさ・色・縁取りの型を選べて、画面に見えているとおりの画像がそのまま保存されます。
【】で囲んだ部分だけを大きく色を変えて強調できます(市販のライトノベルの表紙でよく使われる手)。 - 絵を差し替えても文字の配置は残ります。位置と大きさは絵の中の割合で覚えているので、別の絵に載せ替えても同じ組み方で出ます。
- 関連: 製本(EPUB 出力) / 口絵
- 口絵(くちえ)
- 本文が始まる前に入るカラーのイラストのページ。紙の本で、表紙をめくったところに何枚か入っているあれです。製本画面から最大 12 枚まで足せて、キャストに登録した画像からも持ってこられます。名前の帯を焼き込めます。
- 関連: 製本(EPUB 出力) / キャスト
- 奥付(おくづけ)
- 本のいちばん最後にある、書名・著者・発行日・発行者を書いたページ。製本画面の「書誌・奥付」で整えます。本にするときだけ著者名を差し替えることもできます(ライブラリの作品そのものは変わりません)。奥付のページだけは横書きで出ます。
- 関連: 製本(EPUB 出力)
- 紹介文
- 販売ページや裏表紙に貼る作品の紹介文。原作の全文を読ませて、長さの型(裏表紙・ストア・ダウンロード販売など)を選ぶと、その長さで何案かまとめて出てきます。本の中には入りません。画面は左に候補・右に採用中の 2 段で、採用した文はそのまま手で直せます(編集は自動保存)。
- 関連: 製本(EPUB 出力) / AI推敲
- 編集のヒント
- 生成された本文に直したほうがよさそうな箇所があるとき、小説ビューで知らせる枠。いまのところ拾うのは「章の終わりに『あとがき』の見出しが紛れ込んでいる」場合です。見つけて伝えるだけで、勝手には直しません。編集モードのボタンで消せて、消したあとも「オリジナルに戻す」で戻せます。
- 関連: 作品の編集 / 小説ビュー
- 試し読み
- 製本した本を本のかたちで通して読む画面。表紙から始まり、口絵・大扉・本文と、書き出す EPUB とまったく同じ順・同じ組み方で読めます。入口は製本画面の「試し読みする」。 めくり方は紙面の左半分をタップで次のページ・右半分で前のページ・中央で上下のメニューの出し入れ(左右のスワイプ、キーボードの ← → でも進みます)。横に長い画面では見開き 2 ページになります。
- ページ数は読書アプリの文字サイズ設定で変わるので、試し読みのページ数は目安です。→ 製本ガイドの「試し読み」
- 関連: 製本(EPUB 出力)
- ストア用の表紙
- Kindle ストアの商品ページや検索結果に出る表紙。本を開いた 1 ページ目に出る「本の中の表紙」とは別物で、KDP のアップロード画面に別に上げます。条件は幅 1,600 × 高さ 2,560 ピクセル・JPEG・透過なし(2026 年 8 月時点)。製本画面の「出版の準備」から、いま選んでいる表紙をこの条件に合わせて書き出せます。
- 中身を分けられます: 寸法と形式は同じでよいので、違えるのは絵と文字だけ。Kindle は表紙とタイトルで成人向けかどうかを判定し、判定されると取り消せないため、本の中の表紙とストア用の表紙を作り分けるという選択肢があります。→ Kindle に出す(KDP)
- 関連: 製本(EPUB 出力)
05 運用・設定
- モデル
- Ollama に pull した生成用の LLM。Inkubus は gemma4 系で検証しています。大きいモデルほど高品質な代わりに低速で、VRAM も多く必要です。
- 関連: Ollama / VRAM / Vision モデル
- 接続先(ベース URL / ラベル)
- Ollama のエンドポイント。設定画面で変更できます。優先順位は〈設定画面の保存値〉>〈環境変数 OLLAMA_BASE〉>〈ビルトインの localhost〉。ラベルは GPU 識別用の短い名前です。
- 関連: リモート Ollama
- リモート Ollama
- 手元の GPU ではなく、RunPod などのクラウド GPU や外出先から Ollama を使う構成。接続先を切り替えて使います。
- 関連: 接続先 ・ リモート Ollama ガイド
- 文脈サイズ(コンテキストウィンドウ)
- モデルが一度に扱える長さ。推奨は 64,000 以上。大きいほど長い原作・制約を扱えますが、その分 VRAM を消費します。
- 関連: コンテキストガード / VRAM
- 排他制御
- 小説生成・キャストの AI(AI 1 画像を読む / AI 2 名前 / AI 3 プロフィール)・ひらめきを同時に 1 件だけにする仕組み。二重起動を防ぎます。実行中は他の処理のボタンが押せず、バナーで案内されます。
- 関連: ジョブ ・ 排他制御ガイド
- オフライン動作
- セットアップ後、localhost の Ollama を使う構成なら完全にオフラインで動きます。アプリ本体は外部に通信しません(リモート Ollama を選んだときだけ、その接続先と通信します)。
- 関連: Ollama / リモート Ollama
- テーマ
- 画面の配色切替(ライト/ダーク)。ヘッダーのアイコンから変更でき、選択は記憶されます。