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製本(作品を EPUB の本にする)

製本でできること

できあがった作品を、縦書きの EPUB(電子書籍のファイル)に仕上げる機能です。 表紙をつけ、口絵(巻頭のカラーイラスト)を入れ、奥付を整えると、 書店で売られている本と同じ形のファイルが 1 つ書き出されます。

できた EPUB は、お手持ちの読書アプリでそのまま読めます。 アプリの選び方は EPUB を読むアプリ をご覧ください。

原本は書き換わりません。 著者名を本名に差し替えたり、あとがきを入れ替えたりしても、 それは「本にするときだけの上書き」です。ライブラリの作品はそのまま残ります。

全体の流れ

小説ビューの「製本」ボタンから製本画面に入ります。製本画面のトップは本棚で、 これまでに本づくりに手を付けた作品が棚に並びます。棚の本を押すと、そのときの設定のまま続きから編集できます。

新しく本にしたい作品は、ライブラリ画面でその作品を開き、小説ビューの「製本」ボタンを押すと 本棚に並びます。同じ手順は本棚の下にも図で置いてあります。

  1. 表紙を決める(自動の柄から選ぶ / 自分の画像を使う)
  2. 口絵を入れる(任意)
  3. 本の中身を選ぶ(あらすじ・登場人物・あとがきを入れるかどうか)
  4. 書誌・奥付を整える(著者名・発行者・発行日・著作権の文)
  5. 試し読みで本のかたちに通して読んで確かめる
  6. 出版(EPUB をダウンロード)

右側の「仕上がり」パネルには、実際に本に入るものだけが目次の形で出ます。 入れないことにした節は消えずに灰色で残るので、「いま何を外したか」が分かります。

EPUB ファイルは保存されません。残るのは設定とアップロードした画像だけです。 いつでも同じ設定から作り直せるので、気に入らなければ何度でもやり直してください。

01 表紙

柄を選ぶか、自分の画像を使うか

  • 自動の柄:用意された柄から選びます。タイトルと著者名は最初から入っています
  • 自分の画像:手持ちの画像をアップロードします。 5:8 の範囲を選ぶ画面が出るので、本の形に切り取ってください

キャストに画像を登録している場合は「キャストから選ぶ」でそこから持ってこられます。

アップロードした表紙は、柄と並んで「自分の画像」のタイルとして残ります。 柄を試したあとでもタイルを押せば元の表紙(文字の装飾ごと)に戻ります。 消えるのは「アップロード画像を削除」を押したときだけです。

文字の入れ方は 2 通り

自分の画像を使うときだけ、タイトルなどの文字を載せられます(自動の柄には最初から入っています)。 方法は 2 つです。

方法できること向いている場面
帯(かんたん) 画像の上か下に帯を敷き、タイトル・著者名・レーベル名を自動で載せる すぐ形にしたいとき
自由配置(装飾エディター) 好きな位置に好きな装飾で文字を置く 本気で本らしくしたいとき

この 2 つはどちらか一方です。装飾エディターで作ったあとに帯を適用すると、 装飾エディターの内容は置き換わります(画面に注意書きが出ます)。

どちらの場合も、アップロードした元の画像はそのまま残ります。 文字は焼き込み直しができるので、何度でもやり直せます。

02 装飾エディター(タイトルを載せる)

表紙や口絵に、文字を自由に置いて焼き込むための専用画面です。 表紙の「自由配置」から開きます。 画面に見えているとおりの画像が保存されますので、仕上がりを見ながら決められます。

この画面はパソコン向けです。スマートフォンでは 上に表紙・下に操作パネルの縦並びになり、文字を置いて装飾を選ぶところまでは使えます。 細かい位置決めは画面の広いパソコンのほうが快適です。

スタイル(装飾のプリセット)

選んだ文字に、まとめて装飾を当てます。4 つから選べます。

スタイル見た目合う作品
そのまま1 色の塗りとフチ 1 本。色もフチも自分で決める自分で作り込みたいとき
重厚縦書き・金色のグラデーション・二重のフチ異世界ファンタジー、長編、王道もの
ポップ横書き・太いゴシック・白抜き・差し色のフチコメディ、追放もの、明るい話
繊細縦書き・細い明朝・字間を広く・フチなし恋愛、青春、日常もの

スタイルの下の「明暗」で、暗い絵に載せる / 明るい絵に載せるを切り替えます。 フチの色が入れ替わって、絵から文字が浮くようになります。

スタイルを選ぶと、書体・縦横・大きさも一緒に入ります。 ただし固定ではありませんので、そのあと自分で変えられます。

決め所を大きくする(強調)

実際に売られているライトノベルの表紙は、 タイトルの一部だけを 3 倍前後に大きくして、色も変えているものがほとんどです。 同じことができます。

文字の中で大きくしたい部分を選んで「選択した文字を強調」を押すと、 その部分が 【】 で囲まれ、大きく・別の色になります。 直接 【】 を打ち込んでも同じです。

綻ぶ【星屑】の聖衣
囚われの聖女と【黒鋼】の従者

倍率は 2.0 / 2.8 / 4.0 倍から選べます。 囲むのは 1〜2 か所だけにするのがコツです。全部囲むと、かえって弱くなります。

大きさの目安

文字を選ぶと「いまの文字の面積 ○○%」と出ます。 実際に売られている本を測ったところ、 強調を使うタイプの表紙はタイトルが 20〜30% を占めていました。 この数字に近づけると、棚に並んでいる本らしくなります。

大きさは、スライダー・「−」「+」ボタン(0.5% ずつ)・ 選んだ文字の上でマウスホイールの 3 通りで変えられます。

色

色は「自動(スタイルにまかせる)/見本の 6 色/自由に選ぶ」の 3 段階です。 どこから変えても「自動」を押せば元に戻せます。

【】 を使っているときは「強調の色」の行も出ます。 こちらはふだんは塗りの色に合わせて変わりますが、別の色にすることもできます。

フチ(縁取り)はスタイルが決めます。 フチの太さと色の組み合わせは崩れやすいので、ここだけはお預かりしています。 フチまで自分で決めたいときは「そのまま」に戻してください。

表示について

右上の「全体を表示/幅に合わせる」は画面での見え方だけを変えるもので、 保存される画像は変わりません。選んだ表示は絵ごとに覚えますので、 次に同じ絵を開いたときも同じ見え方になります。

文字はお使いのパソコンに入っている書体で描かれます。 Windows と Mac では少し見え方が変わりますが、 画面で見えたものがそのまま焼き込まれるので、仕上がりが想定と違うことはありません。

03 表紙イラストは「空ける場所」を先に決める

ここが、きれいな表紙を作るうえでいちばん効くコツです。

実際に売られている本を測ってみると、タイトルだけで表紙の 2〜3 割、 下のキャッチコピーまで入れると半分前後が文字でした。 つまり表紙のイラストは「文字を置く場所を空けた状態」で用意する必要があります。 絵ができてから文字の置き場所を探すと、たいてい顔にかぶります。

よく使う 4 つの型

青い部分が文字のために空けておく場所、薄い楕円がキャラクターを置く場所です。

上+下
上にタイトル、下にキャッチ。いちばん多い型
右+下
縦書きタイトルの基本形。キャラは左へ寄せる
中央+下
横書きの決め所を中央に。顔は上、脚が下へ
上+右+下
情報量の多い転生もの向け。絵は中央下だけ

画像生成に頼むときの言い方

AI で表紙イラストを作る場合は、次の 3 つをセットで頼むとうまくいきます。

  1. どこを空けるかを、画面の割合で言う(例:「上から 3 分の 1 は空だけにしてください」)
  2. 顔をどこに置くかも必ず言う。 空ける指示だけだと、空けた分キャラクターが大きくなって埋まってしまいます
  3. 空けた場所に何を描くかを言う(空・霧・遠景・暗がりなど)。 「何も描かないで」より「空を描いて」のほうが素直に通ります

空ける場所は 3 か所までにしてください。 4 か所以上を指定すると、たいていどれかが無視されます。

うまく空かなかった絵でも、装飾エディターで文字の下に帯を敷けば読めるようになります。 あきらめる前に試してみてください。

04 口絵

口絵は、表紙の直後・本文の前に入る巻頭のカラーイラストです。 登場人物の紹介に使うのが定番で、12 枚まで入れられます。

  • 複数まとめて追加できます。並び順は「←」「→」で入れ替えます
  • キャストから選ぶと、キャラクターの名前が自動で入ります
  • 文字入れは表紙と同じ 2 通り(帯 / 装飾エディター)です

口絵の帯は画像の外側に付きます。 イラストの上に文字を重ねないので、絵が隠れません。

大きさと上限

項目値
枚数12 枚まで
1 枚のファイル10MB まで
形式JPEG / PNG / WebP
推奨サイズ1,200 × 1,800px 以上(理想 1,536 × 2,400px)
受け付けない画像短い辺が 300px 未満

推奨サイズは短い辺と長い辺の両方で見ています。 下回っている口絵には注意の印が出ますが、そのまま本にはできます。 引き伸ばしはしません。小さい絵は大きく作り直すのがいちばん効きます。

取り込んだ画像には、こちらで次の下ごしらえをしています。

  • 1,536 × 2,400px に収まるよう縮小します(元が小さいときは何もしません)
  • 透明な部分を薄いグレーで塗りつぶします。Kindle は透過に対応していないためです。 背景を透明にしたまま書き出したイラストでも、そのまま入れて大丈夫です
  • 色は RGB に揃え、スマートフォンで撮った写真の向き(回転の情報)も焼き込みます

Kindle に出すときの決まりはKindle に出す(KDP)にまとめてあります。

05 本の中身

本に入れるものを選びます。作品に無い節は、はじめから選べません。

入れるもの初期設定ひとこと
あらすじ入れない章ごとの要約なので、商品にすると内容が分かりすぎます
登場人物入れる読者が人物を追いやすくなります
あとがき入れる本にするときだけ別の文章に差し替えられます

それぞれの見出しを開くと、実際に入る文章の先頭が見られます。

06 書誌・奥付・紹介文

奥付

本の最後に入るページです。発行者(サークル名)・連絡先・発行日を入れます。 よく使う値は設定画面に登録しておけば、次の本から自動で入ります。

著作権の文は 3 つの型(最小限 / 丁寧 / 成人向け同人)から選べて、そのまま編集もできます。 AI で書いたことの明記や、二次創作である旨の表明は、それぞれ独立して足せます。

著者名の差し替え

ライブラリでは架空の作者名でも、本にするときだけ本名やペンネームに差し替えることができます。 発行日も指定できます。どちらも原本は書き換えません。

紹介文(販売用)

販売ページに貼る紹介文を作れます。EPUB の中には入りません。 原作の全文を読ませたうえで、裏表紙のあらすじ(約 150 字)から ダウンロード販売向けの長文(約 800 字)まで、長さを選んで何案かまとめて作れます。

できた案は左に候補、右に採用した文章が並びます。 気に入った案の「この案を使う」を押すと右に入り、その案には「採用中」の印が付きます。 右の文章はそのまま手で直せます。 直した内容は自動で保存されます(入力欄のすぐ上に「保存しました」と出ます)。 販売ページに書く「本文文字数」のブロックも下に用意してあるので、まとめてコピーできます。

紹介文づくりは時間がかかるので、別の作業に移っても裏で走り続けます。 進み具合はジョブ画面でも見られます。

07 試し読みで確かめる

右側の「仕上がり」パネルの「試し読みする」を押すと、 本のかたちで最初から最後まで読める画面(試し読み画面)が開きます。 これは実際に書き出すのとまったく同じ変換を通した紙面なので、 試し読みで見えたものが、そのまま本の中身です。

表紙から始まります。そのあとは口絵、大扉、本文と、本と同じ順に進みます。

めくり方

  • 紙面の左半分をタップ(クリック)= 次のページ
  • 紙面の右半分をタップ = 前のページ
  • 紙面の中央をタップ = 上下のメニューを隠す/出す(紙面を広く使えます)。 右上の ⌃ ボタンでも隠せます。隠している間は紙面の上端に小さなつまみが出るので、 そこを押せばメニューが戻ります
  • 左右にスワイプしてもめくれます
  • キーボードは ← が次のページ、→ が前のページ(縦書きの本と同じ向きです)。 スペースキーでも進みます
  • 右上の「目次」から章へ飛べます。下のバーをつまんで動かすと、本全体の中を移動できます

画面が横に長いとき(パソコンや、スマートフォンを横に倒したとき)は見開き 2 ページで表示します。 文字の大きさは紙面に合わせて自動で決まるので、スマートフォンでも 1 行が短くなりすぎません。

ページ数は、読書アプリの文字サイズ設定によって変わります。試し読みのページ数は目安としてご覧ください。

08 出版する

右側の「仕上がり」パネルにある「EPUB をダウンロード」を押すと、EPUB が保存されます。

同じパネルにファイルの大きさが出ます。 目安ではなく実際に本を組み立てて測った値なので、ダウンロードされるファイルとぴったり同じです。 表紙や口絵を差し替えると測り直します。

できた EPUB の読み方は EPUB を読むアプリ をご覧ください。

出版の準備(Kindle ストアに出すとき)

いちばん下の「出版の準備」を開くと、Kindle ストアに出すための道具が入っています。 ふだんは閉じたままなので、読むだけの方や Kindle 以外に出す方には出てきません。

  • ストア用の表紙のダウンロード — 商品ページに出る表紙は、本の中の表紙とは別に上げるファイルです。 いま選んでいる表紙から、Kindle の推奨に合わせた JPEG をその場で作って落とします(保存はしません)
  • 足りないところの表示 — 大きさ・縦横比・容量を見て、条件に届かない点だけを出します。 小さい画像を勝手に引き伸ばすことはしませんので、指摘が出たら元の絵を大きく作り直してください
  • 書誌欄に貼る文字列 — タイトル・サブタイトル・著者名。 表紙で一部を大きくする 【】 は外した形になっています
  • 検索キーワード — 読者が本を探すときの言葉を、AI に考えてもらえます。 Kindle の 7 つの欄にそのまま貼れる形で並び、楽天 Kobo や BOOTH 向けにカンマ区切りでも コピーできます。作った言葉は本(EPUB)の中にも書き込まれます

出すまでの手順や、あとから変えられない項目については Kindle に出す(KDP) にまとめました。

よくある質問

横書きの本は作れますか?

いまは縦書きだけです。日本語の小説は縦書きが基本で、 読書アプリ側の対応も縦書きのほうが安定しているためです。 奥付だけは、どの本でも横書きで組まれます。

英数字が横に倒れてしまいます

縦書きの本では、半角の英数字はすべて全角にして 1 文字ずつ立てて組んでいます。 読書アプリによって英数字の扱いが違うため、どのアプリでも同じに見える方法を選んでいます。

作った EPUB は販売してよいですか?

生成された作品の権利と使い道は利用者のものです。 ただし販売先ごとに規約(AI 生成物の申告など)がありますので、 出す場所のルールをご確認ください。

表紙の文字がつぶれて見えます

画数の多い漢字を小さく置くと、フチが字の内側を埋めてしまうことがあります。 文字を大きくするか、強調(【】)で決め所だけ大きくすると読みやすくなります。

やり直したくなりました

何度でもやり直せます。アップロードした画像は文字を入れる前の状態で残っているので、 文字だけ付け直すことができます。表紙そのものを差し替えることもできます。